Saturday, January 06, 2024

碧空3058 nautilus1401(metamorphosisの途中9)

3058 nautilus1401(metamorphosisの途中9)  奇妙なELPIS とは、ELPIS に種類があるということではなく、ELPIS を尋ねると、その解は奇妙な地獄の(自乗すると-1であるような)空転なのである。  「魚服記」(太宰)を遡上する小娘は壊れかけているかに見えるし、いきなり贖罪のJesus Christも壊れかけているかに見える。小娘を抱き竦めるえたいの知れぬペシミズム、あるいは褐色のメランコリーは、鶴女房の如く無差別に選び抜かれている異常や、一人になるために半分になる「私」の矛盾の交錯であるが、えたいの知れぬ気配は、このEROSである。  それは、まるで実在!が迫る薄気味悪さである。この、小娘の動作を人形振りにする人形浄瑠璃仕様の強制の、その、まるで実在!の気配、種と個の中間は、種と個が解離して種が疾しさとなって潜伏するのと一つに於いて後れて来る「私」の遠近法や雌雄異体の気配を媒質にすると、壊れかけて見えるのである。

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