碧空3062 nautilus1405(「貴婦人と一角獣」、「ローズマリーの赤ちゃん」、何か転生!)
3062 nautilus1405(「貴婦人と一角獣」、「ローズマリーの赤ちゃん」、何か転生!)
鶴女房はケンタウロスやJesus Christの如く種と個の中間の表現であるが、その受胎告知は、罠に掛かっていたずらに羽ばたく鶴が天空へ解き放たれる、その救出である。しかし思いがけなくも、誰でもないのではなくなる苦痛が目覚めてしまう。罠に掛かっていた偶然の個体に「私」が呼び出されるのである。
それは、誰でもなくなっていく遡上に逆向するかに見えるが、どちらも無差別にして選び抜かれていることの戦慄に出る。この戦慄が、天使の戦慄、唯一性である。
ポーランドとチェコスロバキアの国境のライ麦畑でJean Genetに鬱勃と起こる「貴婦人と一角獣」は、鶴女房やケンタウロスの展開図のようなものであるが、種と個の中間が雌雄異体の気配となって展開して、EROSが色濃い。これは、姦通の気配を覆い隠せない受胎告知の図の転生なのであるから、一角獣も種と個の中間の、その、天使の戦慄の隠喩ということになる。
受胎告知の図を尋ねては、「貴婦人と一角獣」そして「ローズマリーの赤ちゃん」(Polanski)と瓜二つの解に出る。この問と解の関係は、種と個の関係であるから生殖の如く、しかも打ち消すまでにコピーする憧憬であるから何か転生!と叫んでみたくなるのである。


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