碧空3079 nautilus1422(原罪に被曝した贖罪の所作)
3079 nautilus1422(原罪に被曝した贖罪の所作)
俊寛は取り残されたにしても、置き去りにされたのではない。謀られて絶海の小島に置き去りにされる、その、何も変わっていないのに取り替えられてしまう翻弄の瞬間は、種と個の中間と区別がつかない。
その後の、復讐心に燃えたぎる孤島の苦難の連続は、スロー・モーションに包まれて見得を切った贖罪の所作であるが、その隠れなさは、原罪に被曝するようなものである。
二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。
「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」
この平原行も、原罪に被曝した贖罪の所作である。原罪は、実在しようとして二重に(場所となって、それと一つに於いて、疾しさとなって)潜伏する。


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