Tuesday, February 13, 2024

碧空3096 nautilus1439(偽りの、悪いEROS)

3096 nautilus1439(偽りの、悪いEROS)  丑の日の丑の刻の誰もいない部屋を呑み込んだ鏡が誰もいない部屋になる、といった少女の獰猛なEROSは、♀のコブラが♂のコブラを呑み込み終わって♂のコブラになるような、打ち消すまでにコピーするmetamorphosis の隠喩である。従って、種が個となって次元跳躍する、あるいは運命が偶然となって、あるいは良心が悪となって、あるいは精神が偽となって、あるいは無意識が症状となって姿を現わす次元跳躍は、獰猛なEROSである。全体が部分となって縮小する「LITTLE NURSE」(Mentholatum )は、そのイラストである。この、跳躍あるいは縮小は、まるで実在!のため、とでもいうような表現である。  無意識が症状となって姿を現わすために場所となって潜伏する、それと一つに於いて、後れて来る「私」と呼ばれる擬態を鎧う自由は偽りの、悪いEROSなのだろうか。自由は、それが擬態であることを知らない。「私」は「私」が擬態であることを知らないでいられるまでに自由である。まるで実在!するために「私」は、「私」が誰もいない部屋を呑み込んだ鏡であることを知らない。だから、鏡に浮かび上がった鏡像は、まるで実在!の、しかし何か見知らぬ薄気味悪さで迫るのである。  それが偽りの、悪いEROSだとしても、それはまた、EROSの偶然の症状である。

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