Monday, March 04, 2024

碧空3116 nautilus1459(突然過ぎる消滅)

3116 nautilus1459(突然過ぎる消滅)  種と呼ばれる生殖の正義は、その要請が奇や偶然や歪み、せいぜいが典型といった個であるから底なしに如何わしい。その危機から、主だった祝いの儀式の継承は、いや継ぎ継ぎの生殖の正義を防衛し、粛然と補強しようとするのであるが、まるで厳粛さを守るための儀式であるかのように倒錯する。祝宴のどんちゃん騒ぎは、この倒錯を揉み消そうとするかのようであるが、誰もが目を背けている危機はいつも今そこにある。  しかし、「私」で終わりにする!という決断は、重いのか軽々しいのか、何か卑下するようでいて傲慢に響く。というのもそれは、応仁の戦乱や天明の飢餓や疫病にも昭和の焼跡や欠乏にも耐え抜いて、蜒蜿とのたうってどこかを彷徨っていた何か盲目で空ろで強靭な気配が蜃気楼であるかのような、突然過ぎる消滅だからである。  これは、或る部族の最後の一人が話す言語にも当て嵌まる。

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