Saturday, March 30, 2024

碧空3142 nautilus1485(沈鐘の如く実在し始める)

3142 nautilus1485(沈鐘の如く実在し始める)  J.J.Rousseauの如き悪い嘘には、時効がかからない。その妥当要求は誠実であるし、その、海ノ揺レ動キのように邪悪な、落下のように自然な夢想の要請は実在であるから、「私」ノ嘘の気配を消す嘘の本能は、Jesus Christの如く自然なまでに、気味が悪いまでにミステリである。  そのミステリの薄気味悪さを咀嚼するように、時効ニハナラナイゾ!と脅すように、というより自白するように、陰謀や追跡の気配が迫るのである。  J.J.Rousseauの生涯は、催眠術にかかっている犬が街角に差しかかって振り返るようなもので、しかし、太陽が現れたように嬉しいのだ。「私」が媒体であるミステリが陰謀や追跡の気配となって後れて届く嬉しさを咀嚼するように、湖中の島の牢獄は沈鐘の如く実在し始める。

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