碧空3148 nautilus1491(Cristina's World3)
3148 nautilus1491(Cristina's World3)
魔法にかかったおぞましい鱗や毛皮や羽に覆われた異類の姿は、まるでタイム・スリップして置き去りにされたようで、つまり、魔法にかけられるのもタイム・スリップするのも罰せられたかの如く、従って何か取り消せない気配がする。復讐的!なのである。
異性もそのように分厚い壁を隔てて、のぞき穴の向こうの何か偶然以上の誰もいない世界の、光速に達した偶然である。罰せられたかの如く家郷を離れて分厚い壁に隔てられると、置き去りにされた浦島の如く時計がひどく遅れる。それは単なる計器の不良ではなく、時制異常が忍び寄る、誰もいない世界の時制崩壊の予告である。
光速に達した偶然のクリスチーナは置き去りにされていて、罰せられたように魔法にかけられた片腕が変にか細い。シャムの双子の片割れに、もう一人のクリスチーナに、ひっそり出会ったしるしだ。しかし、クリスチーナがこっそりのぞき込んだのは、誰でもない世界である。陰謀や追跡の気配が遠巻くように、クリスチーナはひっそり満ちて来るのにまるで誰でもない。あるいは、他の誰かになって身を潜めてしまうのに、隠れないのである。こうして、Christina's World(A.Wyeth)は、反直観的である。


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