碧空3159 nautilus1502(八岐大蛇の上)
3159 nautilus1502(八岐大蛇の上)
川上から椀が漂い流れて来る、その、場所の場所の浮上は咆哮の如き寂漠であるから、(他の誰かが「私」になる)タイム・スリップを惹起するのぞき穴が開く、と一つに於いて、雌雄異体の気配が広がるのである。この、咆哮の如き寂漠が姿を現わすために八岐大蛇となって姿を消すのであるから、一体の種の如き八岐大蛇は、しかも雌雄異体に引き裂かれている。どのように、八岐大蛇はスサノヲ(♂)とクシナダ姫(♀)の間に引き裂かれているのか。
夜な夜な八岐大蛇は♀の枕辺に通って来て凌辱する、と一つに於いて、♀は八岐大蛇を呑み込み終わって八岐大蛇になる。女王ALIEN の如き産卵機関になるのである。八岐大蛇を退治することになる♂は後れて来て、「私」になるために半分になるのであるが、それは、この、貫入する八岐大蛇が、後れて来る「私」の場所となって潜伏するのである。つまり、他の誰かが「私」になるために、♂は、♀を打ち消すまでにコピーする憧憬である。「私」は逃亡しようとして何処まで彷徨っても逃げ場はなく(nowhere to hide )、八岐大蛇の上である。
人身御供の救出と婚姻、といった展開の面白味は、一体の種の如き八岐大蛇の、その葛藤の魅惑の分割である。


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