Monday, April 29, 2024

碧空3172 nautilus1515(魘されるように瞬間移動して広がる不安のアンコール)

3172 nautilus1515(魘されるように瞬間移動して広がる不安のアンコール)  「何をしようか、というような春愁」(柳田国男)は、ぼんやり何か上の空で時制の焦点が合わない、分厚い壁を通り抜けて他の誰かになるような、半分になるような「私」の瞬間移動の焦燥のアンコールである。  それは、「私」がまるで実在!の、雌雄異体の気配の前駆症状である。「私」は魘されるように広がる!一体の種の如きミツバチの巣や、Jesus Christといった、薄気味悪くもまた覗きに戻らずにはいない魅惑である。  初めて見る死体も、Jesus Christの如く一体の種の如きphenomenonなのである。初めて見る死体に面しては、「春愁」の如く本能的所作も対処も未定である。天使が降りて来ても、どうしていいのか分からないように、一体の種の如き死体をコンクリート詰めにするとかバラバラにするとかは本能ではなく、しかし、プレートの上に盛られたヨハネの生首のように何度ものぞきに戻らずにはいないし、その闇に石を投げ入れたくなる。それは、「私」の死体が他の誰かの死体になるまでに魘されるように瞬間移動して広がる不安のアンコールである。

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