碧空3183 nautilus1526(壁の向こうの茫漠とした空間と時間の中間1)
3183 nautilus1526(壁の向こうの茫漠とした空間と時間の中間1)
雌雄異体の気配は、壁の向こうの茫漠とした空間が何のために続くのだろうといぶかるような焦燥となって、何をしようか、というように深々と誘う。Karl(「アメリカ」F.Kafka )の、夢遊病の如く導かれた向日性の如き失踪は、他の誰かのことが「私」のことになるタイム・スリップや記憶喪失の魅惑であるが、壁の向こうの、これがアメリカ!か、というようなアメリカ!は部分が全体を代表する魅惑にも抱き竦められている。壁の向こうの茫漠とした空間は、雌雄の遭遇を漠として予期しているが、雌雄の遭遇のためには大き過ぎることも誤ることもない。
継ぎ継ぎと更新する場所の場所の浮上の、その窃視の平均値は落下、目的の目的の浮上の、その窃視の平均値は失踪であるが、「私」のことが他の誰かのことになるのか他の誰かのことが「私」のことになるのか区別がつかない。壁の向こうの茫漠とした時間は、タイム・スリップや記憶喪失を漠として予期しているが、それは、雌雄の遭遇の予期と瓜二つである。


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