碧空3201 nautilus1544(食べられてしまう夢想)
3201 nautilus1544(食べられてしまう夢想)
種を打ち消すまでにコピーする憧憬は、場所となって潜伏した種が「私」と解離する限りで「私」の輪郭を浮かび上がらせて熱平衡に抗するのであるが、メランコリーは、「私」の輪郭をおかす平等のストレスを恐れて誰もいない部屋になるまでに肥満して輪郭を押し広げて誰もいないかのように透明になる、といったように、「私」の輪郭は彷徨うが上限のようなものに突き当たって熱平衡に抵抗しているのであって、輪郭がおかされるにまかせるのではない。
ハンスが鍵穴から屋根裏部屋をのぞき込むたびに、椅子に腰掛けたもう一人のハンスの顔が膨れ上がっていって、終には姿が見えなくなってしまったので迂闊にも部屋へ入っていってなんと!咀嚼されてしまう、といった、その、食べられてしまう夢想は、誰もいないのに今を主張する幽霊船に分け入って透明になっていくのに本当の誰か!に認識される、というようなことである。
それは、透明になるまで小さくなるニルスの冒険の本懐である。


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