碧空3208 nautilus1551(オルソンの家に漂う塵)
3208 nautilus1551(オルソンの家に漂う塵)
AlvaroとChristina の兄妹がいなくなった「End of Olsons」(A.Wyeth ) は、オルソン家の屋根の辺に二羽のツバメが繁殖期を迎えていて、墓参りに訪れると揚羽蝶が過るようなmetamorphosis の感傷を誘う。しかし、二つの青い、犬が爪を立てた傷痕のある扉が急にAlvaroとChristina のような気がしてきたり、二階の窓の硝子が破れてできた穴を白いシーツを丸めて塞いである究極の片隅をワイエスが抽象(abstract)と呼ぶのは、Olsonsのun-metamorphosisだからであるし、石を投げ入れてガラスが破れ砕ける音がするか深さを測りたくなるOlsonsの闇の要約だからでもある。
こちらを見ている二つのスカンジナビアン・ブルーの扉は、Wyeth がOlsonsに分裂する鏡であるから、雌雄のOlsonsが姿を現わすためにWyeth となって姿を消す不気味の、その、Olsonsが出そうなゴシックの気配は、幽霊を見つけたのは「私」なのに幽霊は「私を」探しているようではない不思議な喪失感が魘されるような塵となってオルソンの家に漂うのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home