Tuesday, August 20, 2024

碧空3285 nautilus1628(誰もいない星)

3285 nautilus1628(誰もいない星)  オートマチズムを体現するミツバチの巣箱は、誰でもないまでに誰もいない星を呑み込んでいる。他の誰かになるまで器官の延長を継いだ、この一体の種の如きオートマチズムは、誰でもなくなるまでに「私」をズーム・アップして一体の個にもならない。  「私」のことが他の誰かのことになる寂漠や、告解の魔術的転移は、他の誰かになるまでに器官を延長する分業の発見なのだが、その思いがけなさに何か果てしもなくなる。この、「私」が一体の個にもならない発見は、一陣の「私」の危機であるし、凜として一陣の巻風になるようなものだからである。弦楽四重奏曲「アメリカ」(Dvorak)冒頭に起こる、摩擦の風とピッチカートの、それ自体を後れて辿るような跫音である。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home