Sunday, August 25, 2024

碧空3290 nautilus1633(仏法を話す最後の一人)

3290 nautilus1633(仏法を話す最後の一人)  言語は、一体の種の如く、一体の個にもなれないオートマチズムを打ち消すまでにコピーする憧憬である。誰でもないまでに誰もいない蜃気楼の、その、いつ果てるとも知れぬmetaphorが敷浪の如く打ち寄せる焦燥である。  その種族の言語を話す最後の一人が被曝するメランコリーは、種族も言語も収斂して潰れるような蜃気楼、最後の一人がもう一人の最後の一人であるような、いきなりもう一人の最後の一人であるような、誰でもないまでに誰もいない密室のミステリである。つまり、「And Then There Were None」(A.Christie)は、その言語を話す最後の一人を尋ねるようなものである。  それは、三蔵法師と孫悟空たちが仏法を天竺に尋ねる蜃気楼の如くである。仏法を話す最後の一人になるのである。

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