碧空3330 nautilus1673(暴れる母性)
3330 nautilus1673(暴れる母性)
Oedipus の放浪は、予言を躱そうとして、その思いがけない成就に突き進んでしまう運命性に矛盾しない。発端で母性がまだものも言わぬOedipus を王に逆らって密かに逃がすのは王殺しの予言の届かないどこかへOedipus を遠避けるかに見えるが、母性は運命に柔順なのである。♀のコブラが♂のコブラを呑み込み終わって♂のコブラになるように、母性はOedipus を器官の延長として呼び戻して予言を成就するのである。
従って、神託の暴露の後に縊死を以て母性を清算して庶民を安堵させる審判は、欺瞞である。母性は、この欺瞞を以て何をしようとするのか。
Oedipus を分業の頂点とする分業のオートマチズムは母性であるから、この欺瞞は分業のオートマチズムの解体である。疫病の源泉は母性であり、母性の媒体であるOedipus を乗っ取って人の姿をした疫病が蔓延する。母性は、この危機を回避しようとするどころか、危機となってのたうち一体の種の如く盲目に暴れる。
遡って、あの、Sphinxの謎掛けは、旅人Oedipus の声帯を乗っ取った母性の腹話術である。Sphinxの崩落は、言語のオートマチズムの解体である。暴露したがる母性は、神託、魔法、腹話術、恐喝、そして精神分析といった隠語(告白と伝聞の中間)も、推理の如き告白と伝聞の解離も駆使して、うわさの如く伝わりたいのである。異常速度のうわさも猖獗する疫病も、暴れる母性の隠喩である。それは、423 の姿をして伝わりたがっている!


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