碧空3338 nautilus1681(響いて来る悪!)
3338 nautilus1681(響いて来る悪!)
どこからともなく、どこかへ続く街角や路傍の草が突如として悪!であるならば、どこからともない世界の終わりを打ち消すまでにコピーする憧憬のエラーじみた変形は、恐れだろうか、悔い、あるいは怒りだろうか。
それは、種が熟知している悪!響いて来る悪!だろうか。
クウェンティンの思考は、コンプソン家の名誉を守ることは妹の処女性を(奔放な妹がどうでもいいとしか扱わない薄膜を)死守することだといきなり飛躍し、さらには近親相姦を夢想する。しかし、そうしたいと願うのではなく実行にも移らないが、近親相姦の罪で二人が地獄堕ちすれば、この隔離と監禁は(恐れているのではなく)憤怒すべき事態を回避する、という二段目の飛躍なのである。これは、むろん冤罪ではなく、虚偽の自首であるが、身代わりなのでもなく、すぐそこにあるコンプソン家の没落を一体の種の如く熟知しているのである。(「響きと怒り」W.Faulkner)


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