Monday, December 09, 2024

碧空3396 nautilus1739(何でもなさの、劇的一撃)

3396 nautilus1739(何でもなさの、劇的一撃)  何でもなさは、秘密の最高度の保存である。  世界は突然タイム・スリップする。何も変わっていないのに取り替えられてしまうのである。  この世のものであることは、この世のものが、というより世界がタイム・スリップする限りでこの世のものである。他の誰かのことが「私」のことになる世界は、本当ではないが嘘でもない。こうしたエネルギー状態の露頭が、無常感である。この露頭はすぐ覆われるので、何でもない!と感じられる。  若き日の道元は渡宋して、胸を熱く膨らませた学僧の身を初めて本堂に置いたとき既視感に襲われる。夢で見たのと同じ光景、というより夢それ自体に襲われたのである。  それにしても、「私」は一体このことをどこで知ったのか、記事をあちこち探すがどうにも見つからない。記事が行方知れずになったのは地獄に落ちたか、茶釜に入ったのであるが、それは、本当ではないが嘘でもない。この、何でもなさは、劇的一撃である。

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