碧空3411 nautilus1754(思いがけない片隅、光り出す片隅)
3411 nautilus1754(思いがけない片隅、光り出す片隅)
ゴロブニン船長の松前幽閉が解けたその年、ペテルスブルグの都から日本国への贈りものは、一個の時計だった。それは、発条を充たせば、川の如きものが横に流れ、馬首が出て来て水飼う工夫だった。
こうした次元減数した断面である一隅は、まるで時の断崖で守護霊に面会するかのようだ。それは、「私」が守護する限りで「私」を守護し返す、思いがけない片隅の衝撃である。
それは、目配せの如く思いがけなく、その、同時に異なる場所を占める位置異常は、誘導の気配となって、一隅は単なる片隅ではなく、本当の持ち主の異常接近に光り出す片隅である。


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