碧空3412 nautilus1755(亜世界)
3412 nautilus1755(亜世界)
次元減数した断面である世界の片隅の、その、すぐ上の階で足音がする亜世界は、次元を削ぎ継いで地下に降りた究極の断面である闇の如く、霊的である。
階上の物音や気配に、忽然と懐郷の念が襲うのは、その亜世界が、この世界の片隅の起原の如く控えるからであるが、襲うからには、この亜世界は「私」を代表する自由、孤独、思考に干渉して脅かすのである。すぐ上の階で足音がすると、何か嬉しくなるが、気を緩めるものなら一気に白骨化して跡形もなく微塵となって誰でもなくなってしまいそうな圧力が及ぶのだ。
ニルスの大きさの異常は、すぐ上の階で足音がしていて、ニルスが北向きの部屋や曇りのガラスや灰に埋めた林檎といった昼間の片隅の、その、本当の持ち主になるために小さく小さくなって闇になるまでに小さくなる異常接近なのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home