Wednesday, January 15, 2025

碧空3433 nautilus1776(ジャンヌとイボンヌ3)

3433 nautilus1776(ジャンヌとイボンヌ3)  ジャンヌ(イボンヌ)はすれ違う隣人に迫る隠喩であるが、何かに迫るには時間のように隠喩がかかる。何でもなさ!に迫るには、すれ違う隣人が時間のようにかかる。  その夏、伊福部昭少年が単身帯広の駅に降り立って馬車に乗り込むと、音更へ続く落葉松の並木の(大名行列が通りそうな)長い一本道を進んだ。その途次、馬車の馭者が何を思ったか、オレハ谷口トイウノダ、と名乗った。  伊福部昭はゴジラのテーマで世に知られた音楽家、1914年釧路の幣舞で生まれた。伊福部家の系譜はオオクニヌシを宗祖とする因幡の古代豪族に遡る。  その夏の一隅の、一過性の痙攣発作のような閃光は、赤剥けになった因幡の素兎と通りかかったオオクニヌシの声帯を拡声器にして、敷浪打ち寄せる浜辺が大声で(腹話術で)何やら話しているかのようで、偶然というには狙撃的過ぎる。

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