Monday, January 27, 2025

碧空3445 nautilus1788(前に見た夢の続き)

3445 nautilus1788(前に見た夢の続き)  ゴロブニン船長の松前幽閉が解けたその年、ペテルスブルグの都から日本国への贈りものは、一個の時計だった。それは、発条を充たせば、川の如きものが横に流れ、馬首が出て来て水飼う工夫だった。  これは、「柑橘の豊麗な地中海の処々には山が岸浜まで迫っていて、冬なお温和な白い浜と山の中腹の白い家並とを結ぶ坂道を、荷を振り分けた驢馬がひねもす往来している。その頃、山向うのローヌの平野には、ミストラルと呼ばれる北風が吹き荒れている」といった、Octopus の目(「私」のことが他の誰かのことになる猛禽類の鳥瞰)を孕んだ日常の平均値なのではなく、「私」の日常に接続したつづき、他の誰かのことが「私」のことになる片隅の突出であるが、あっという間に均されてしまう。  鏡ヶ浦の浜に、前に見た夢の続きだと分かる夢がOctopus となって上がって来たので投げ返してやるのだが、どうして前に見た夢の続きだと分かったのだろうか。それは、手紙の返事がすっかり忘れていた頃に届く夢で、手紙を出した記憶がある夢なのだ。しかし、これだけでは手紙を出した前の夢の続きだとは証明できない。むしろ、前に見た夢の続きであることがそのままに取り消されている。それでも、これは、前に見た夢の続きなのである。

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