Wednesday, February 19, 2025

碧空3468 nautilus1811(一枚のモノクロ写真の、純粋な闇)

3468 nautilus1811(一枚のモノクロ写真の、純粋な闇)  「バン・ゴッホが通った画材店」と補足説明がつくことで、まるでガラス越しになる、窃視的な映像が、卒如としてはるかになるのは、「私」のことが他の誰かのことになって「私」が落下するのである。  寂漠は、画材店の辺を行き交う人々の跫音や濾過されないノイズを拾って(慈悲深く)「私」は落下する。この落下、この、そこにいてそこにいない存在である不思議は、何か救済!である。  「バン・ゴッホが通った画材店」とつぶやく字幕は、大気を百年ものガラスの分厚さに変換する。この翻訳はノイズを濾過して、「私」が通う如く「バン・ゴッホが通った画材店」を純粋にする。  そんなふうにして、「モーカン姉妹が外を眺めていた窓」は一枚のモノクロ写真のキャプションであるが、その、ノイズを濾過した純粋な闇がガラスの如く割れて何か音を立てないものか石を投げ入れて見たくなるのである。

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