碧空3503 nautilus1846(運命ノ母性)
3503 nautilus1846(運命ノ母性)
「清水の舞台から飛ぶ娘」(鈴木春信)の構図や、「丑の日の丑の刻の誰もいない部屋を呑み込んだ鏡をのぞき込む少女」(泉鏡花)の構図は、モナリザに荒野がかかる構図に瓜二つである。かかるゴーストは、運命ノ母性なのである。
モナリザがSphinxの如く通りかかる旅人に謎掛けする怪物であるのは、荒野がかかるOedipus と交配されているからである。口許に現れた歪みは、この、純粋ではない雑種であることの、その裂目を発作的に模写する。
モナリザの半身がOedipus であることは、半身が荒野であるようなものである。モナリザの見る夢は、半身が海になって打ち寄せるような夢である。半身が海に浸っているというのではないから、半身を波から抜こうとしても、それは叶わない。そんなふうに、運命ノ母性に侵されて魘されているのである。
(ちなみに、ノは、同格である)


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