Tuesday, April 01, 2025

碧空3509 nautilus1852(ペテルスブルグの囁き)

3509 nautilus1852(ペテルスブルグの囁き)  ゴロブニン船長の松前幽閉が解けたその年、ペテルスブルグの都から日本国への贈りものは、一個の時計だった。それは、発条を充たせば、川の如きものが横に流れ、馬首が出て来て水飼う工夫だった。  ペテルとブルグの中間、世界の終わりから、世界の広がりへの、雌雄異体の気配への贈り物である、この、発条を充たせば川の如きものが横に流れ、馬首が出て来て水飼う工夫の置き時計の、その展開は、ペテルとブルグの中間まであと0秒の、その0の膨張である。  ペテルとブルグの間に混入したスの、その縁生あるいはmetamorphosis は、世界を打ち消すまでにコピーして浮かび上がるのであるが、その憧憬に極端に私的な隠喩となって迫るのが、ケンタウロスや「モナリザ」や鶴女房や一体の種の如き女王Alien や「貴婦人と一角獣」といった接続異常なのである。  こうした隠喩は極端に私的なブラウン運動であるが、その、予定調和的な平均値が目立たぬペテルスブルグの囁きとなって人知れず現実をおかしたのである。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home