碧空3511 nautilus1854(接続異常のもう一つの発見)
3511 nautilus1854(接続異常のもう一つの発見)
Jean Genetは、ポーランドとチェコスロバキアの国境のライ麦畑で「貴婦人と一角獣」が人知れず起こった、その接続異常のあと、パリの片隅に戻って、硝子が破れた窓を塞いだ新聞紙が風に擦れて顫える(「貴婦人と一角獣」が起こった時にも顫えていたに違いない)その囁きを鬱勃と聞く。
「私」のことが他の誰かのことになる寂漠や、他の誰かのことが「私」のことになる既視感やタイム・スリップの衝撃は、鬱勃とした接続異常の、もう一つの報告、もう一つの発見である。
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏」の、その、パガニーニの主題の場所となって潜伏していた豪華とメランコリーの露頭は、ハンスが百年もの瓦落多や埃の積もった屋根裏部屋でもう一人のハンスを発見する接続異常の如くである。


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