Monday, April 14, 2025

碧空3522 nautilus1865(無自覚な後ろめたさ)

3522 nautilus1865(無自覚な後ろめたさ)  分業の頂点が一瞬にして人の姿をした悪疫や虫けらに転落するような蜃気楼なのか、絶景なのか、海底の鸚鵡貝の目や、口の周りの髭のような90本もの触腕、その、♂なら勃起する交接腕を含んで戦ぐ多足を何度ものぞきに戻らないではいない。「私」の秘密を他の誰かのことにする不思議な後ろめたさのミステリは、あの「And Then There Were None」(A.Christie)ではなく、あの「そして黒ん坊しかいなくなる」予言(W.Faulkner)となって翻案される。  誰でもないまでに誰もいないのではなく、誰でもないまでに黒ん坊しかいないのである。それは、マリア!と叫ぶと周りの♀がみんなマリアになってしまう女子修道院に瓜二つである。「私」の取って置きの秘密を他の誰かのことにする魔術的転移から、無自覚に後ろめたいのであるが、この無自覚な後ろめたさはこれでもかとばかりに反復、増幅、変形して奇妙な異能を獲得する。  すなわち、正義感である。Oedipus は正義感から犯人探しをするのだろうか。もともと、Oedipus の旅は、何か絶景を尋ねて、Octopus に遭遇してしまう。

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