Tuesday, April 15, 2025

碧空3523 nautilus1866(戦慄的な敏感、恐れを知らない麻痺)

3523 nautilus1866(戦慄的な敏感、恐れを知らない麻痺)  正義感が異常感覚でないというのであれば、それは、正義感が後ろめたさを打ち消すまでにコピーする憧憬であることに無自覚なのである。正義感と後ろめたさは解離する。打ち消されたものは疾しさとなって潜伏するのであるから、この、二重の後ろめたさが姿を現わすために正義感となって姿を消す、その正義感の、まるで罰であるような隠喩性は覆われてしまうのである。  しかし、ポプラの葉が風に戦ぐ南部の木に高く吊り下げられた黒人を白人が老若男女こぞいて眺める映像に固唾を呑むのは、そんな映像がよく残っていたし、保存の動機がなんであれ、ぶら下がった黒人も眺める白人も撮影した誰かもみんな滅びたずっとあとで、死蔵や焚書や戦火や忘却の海の藻屑となって沈むことを悉く免れて黄泉返る戦慄は、正義感と後ろめたさが解離しないのである。  それは、無自覚ではないが自覚でもなく、黙示である。起こったのは、「私」の秘密が他の誰かのことになる、何か罰の如きmetamorphosis である。それは、戦慄的に敏感になる、と一つに於いて、恐れを知らない麻痺、戦闘化粧を武者震いが包むような、時間が静止するまでに拡大するような感覚異常である。

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