碧空3590 nautilus1933(ドンファンの予感)
3590 nautilus1933(ドンファンの予感)
異性をどうしようというあてもなく打ち消すまでにコピーする憧憬が鬣や鶏冠や婚姻色となって昇華してポオズを取るドンファンの誘惑の、その実直振りは、何もしたことにならない巨大な倦怠から果てしもなく遁走する。誘惑の完了に接続するドンファンの遁走は、この、世界の終わりからの不断の遁走の影に過ぎない。
ドンファンの誘惑と遁走は、世界の広がりが雌雄異体の気配であるような秩序が同調を要請する諦念的な行動様式と、雌雄異体の気配に干渉していつの間にか逃げ場のなさの崩壊を促す生殖の技術革新の予感である。
そもそも、雌雄異体は生殖の技術革新の試みである。しかし、この不思議な器官の延長は、何もしたことにならない巨大な倦怠をどうにかするまでにはいかない遁走なのである。


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