碧空3600 nautilus1943(見えないはずの眼状紋が見える)
3600 nautilus1943(見えないはずの眼状紋が見える)
十字架上の絶対の選抜が罪と罰の中間であるとすれば、「モナリザ」の如く荒野を背景にした絶対の選抜は母性と女性の中間である。その、女性の半身が馬体であるような、その半馬が荒野となって潜伏した一体の種の如きエネルギー状態の、その、真ではないが偽ではない半具体性の魅惑は、媒体の如く流通してあたかも何度も再現するかのような騙し絵になる。
この騙し絵は「私」のことが他の誰かのことになる魔術的効果であるが、その、見えないものが見えるまでにズーム・アップする大視症は、猛禽類の鳥瞰に匹敵する。
そもそも、のぞき穴や望遠レンズや鏡をのぞき込む窃視の効果は、「私」のことが他の誰かのことになる魔術的跳躍の効果である。「私」は、釘づけの一体の種の如きJesus Christを、荒野となって姿が韜晦する「モナリザ」を窃視するのである。しかし、そうして他の誰かのことになって「私」に出現した絶対の選抜は、「私」には見えるはずのない眼状紋が見えるのである。


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