碧空3601 nautilus1944(「私」の顔の鏡像、「私」の秘密の密告)
3601 nautilus1944(「私」の顔の鏡像、「私」の秘密の密告)
告解は、その、「私」のことが他の誰かのことになる魔術的転移に身を委ねて秘密の毒素を浄化するとはいわぬまでも、巧妙ニモ、忘れていられるようにする。
絶対の選抜を窃視することは、その、「私」のことが他の誰かのことになる魔術的跳躍に身を委ねて見えるはずのない眼状紋の如き絶対の選抜が見えているのに、巧妙ニモ、気がつかないでいられる。しかし、戦慄する、というような模写発作は、絶対の選抜に面したとはいわぬまでも何か裂目に面したことの白状である。
他の誰かとなった絶対の選抜こそは見えるはずのない「私」の顔の鏡像であるが、他の誰かとなっているので、巧妙ニモ、気がつかない。それは、「私」の顔であるはずがない。
他の誰かのことになった秘密は、内臓の如く潜伏して、「私」の顔の鏡像の如く密告する。それは、「私」の秘密を他の誰かの声帯を通して告白する恐喝や、恐喝じみた神託のように、オマエノコトナンダゾ!と密かに告げるのであるが、巧妙ニモ、その囁きは聞き取れないぐらいの音量なのである。


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