碧空3622 nautilus1965(グレゴール・ザムザの窃視様式)
3622 nautilus1965(グレゴール・ザムザの窃視様式)
グレゴール・ザムザ(「変身」F.Kafk)の、その鞘翅、多足の戦闘コスチュームは、そこにいてそこにいないように頑張って「私」を呼ぶ声を死守する窃視であるが、その、追い詰められた孤独は誰も見つけに来ない世界の片隅ではなく、独身機械であるために易々と、わざとではないかのように、妹に見つかってしまう。
雌雄異体の気配である世界が閉じないように、妹は招かれるのである。Oedipus が目を潰すのは、歯車の頂点であってどん底である(犯人を探す王が犯人である)分業の混乱から「私」を再現する時間が閉じてしまうのを劇化するのであるが、その、他の誰かになるまでに器官を延長して他の誰かの器官の延長になる「私」を再現する時間が閉じてしまわないようにOedipus の手を引く妹が器官の延長となって招かれる如くに。
グレゴール・ザムザが尋ねたいのは、不断の限界の拡大である「私」が一体何であるか、である。この砦は、世界は広がるのに世界は終わっている、その逃げ場のなさ、脅威はそれ自体である。鞘翅、多足の戦闘コスチュームは、それ自体の脅威を防ぐための窃視様式なのである。


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