Saturday, July 26, 2025

碧空3625 nautilus1968(雌雄同体の断崖)

3625 nautilus1968(雌雄同体の断崖)  「アッシャー家の崩落」(E.A.Poe )の恐怖は、雌雄異体の気配である世界が徐々に重々しく軋りながら閉ざされていって足先や指先から雌雄同体になっていく変貌の恐怖である。  その、枝分かれした角のある牝鹿!となって気配づいた雌雄同体は、妹のun-dead 状態と取り違えられ、仮死なのに死と取り違えられて葬られてしまう恐怖も雌雄同体に転移する。  Oedipus の場合、その誕生からすでにして世界が閉ざされた断崖上の雌雄同体であって逃げ場はないのに、その青春の浮浪は雌雄同体から足掻き出ようとして世界は広がるかに見えるが、しかし腫れた足ほども器官は延長しないで時間が閉ざされる雌雄同体の断崖へ連れ戻されるに過ぎない。それは、のぞき込んだ鏡に悪疫を起こした犯人の顔が映っているのに気がつかない、そうした麻痺が除去されるのである。

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