碧空3639 nautilus1982(雌雄同体の隠喩)
3639 nautilus1982(雌雄同体の隠喩)
「私」に矛盾する媒体性の暴露、「私」に矛盾する虚構の黙示である交尾は、狐につままれる。期せずして、別ノ人ミタイ!という声が漏れるし、到達しようとしていたのは一体何だったのか、蜃気楼といった通俗的語彙に解消してしまう。
雌雄異体は、♂が♀になるまで器官を延長して♀の器官の延長になる諦念的分業であるが、この、連鎖的に噛み合う器官の延長の再現は騙し絵である。雌雄同体は、蛞蝓の交尾の如く、姿を現わすために雌雄異体となって姿を消す。そのようにして、雌雄異体を隠喩にするのである。
Oedipus の旅は、Sphinxの謎掛けが代表する闘争を生き延びて交尾の独占に達したのではなく、荒野となって潜伏していた母性にいつの間にか乗っ取られていて、世界の展開が(人の姿をして伝染する疫病の猖獗が)一体の種の如き殺到の隠喩でしかなくなることである。つまり、雌雄異体の頂点であるOedipus は、この恐慌の(すぐそばにある雌雄同体の)隠喩でしかない。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home