Wednesday, August 13, 2025

碧空3643 nautilus1986(テロリストの顔、キリストの顔)

3643 nautilus1986(テロリストの顔、キリストの顔)  2001,9.11、ユナイテッド航空175便がWORLD TRADE CENTERの、あのTWIN TOWERS 南棟に突入した、あの崩落のスペクタクルは、そのTOWERING INFERNOに降りて来た「蜘蛛の糸」に獅噛みついて攀じ登るカンダタが、せつなげに血の池を厭う亡者の後続を蹴落とそうとするようなものである。通り魔の頭を狙撃する電波が深川の偶然の通行人をも抜擢して何か因縁があるかの如く、この「蜘蛛の糸」は、テロリストと自爆テロに巻き込まれたまるでエキストラも同然の人々との間に何か無差別、没交渉なようで選び抜かれた因縁があるかの如く降りて来たのである。  しかし、他の誰かになるまで器官を延長して他の誰かの器官の延長になる分業の歯車がぎっしり噛み合う連鎖は「私」や媒体を再現するかに見える騙し絵であるから、時間の螺旋を描いて聳え上がるかに見えるTOWERING INFERNOは、そのまま時間の崩落である。  エキストラかCGも同然の人々の分業が繰り返し再現するかに見える、その、一体の種の如くのたうつTOWERING INFERNOは、テロリストが打ち消すまでにコピーする憧憬であるが、その、のぞき込まれた鏡像は、アラビアのロレンスが市井でのぞき込んだ指名手配のビラの自分の顔がまるで似ていないので不思議な悲しさに立ち竦むというふうだ。あるいは、キリストの顔!などということはあるだろうか。

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