碧空3652 nautilus1995(メランコリーと隠れなさ)
3652 nautilus1995(メランコリーと隠れなさ)
J.J.Rousseauに迫る陰謀や追跡の異常接近の気配は、地下潜き凌ぎ息衝き余る疾しさの発症である。湖中の島の牢獄の夢想は、誰も見つけに来ない地下室症の蜃気楼である。海底で輪郭喪失に没頭するOctopus を冒すメランコリーは、隠れなさなのである。
Wakefield(N.Hawthorne)の失踪は、地下潜き凌ぎ息衝き余って地表に出るのにかかる距離が0、すなわち疾しさは記憶喪失に転写されない。Wakefield は地下を潜って、地表ではなく地下に出てしまうのである。Wakefield が誰も見つけに来ないのに焦れておそるおそる地表と感じられる方面に出てみるのは、地下室が陽を浴びて影を落とすものかどうか知りたいのである。それは、何もしたことにならない巨大なメランコリーが覆う世界の終わりと、他の誰かになるまで器官を延長して他の誰かの器官の延長になる「私」を再現する時間(日常)との間に振動する(海底のOctopus の)その、変身のつたなさである。
こうした道化の華は疾しさの発症であるが、疾しさは潜伏しても疾しさからは脱け出せない。突如発症して猛威を振るうのである。


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