碧空3684 nautilus2027(幽囚の気配)
3684 nautilus2027(幽囚の気配)
言葉や貨幣といった媒体が他の誰かの器官の延長になるまでに器官を延長した「私」の再現は、時間を媒質にして流通する騙し絵であるが、同時に異なる場所を占め、他の誰かのことが「私」のことになるタイム・スリップは、時間を移動するのではなく、解離しない種と個の中間を移動するのである。
従って、この、渾身の、究極の技術は、鏡像と鏡の中間を歩くJesus Christの如く、移動することにならない。
Jesus Christは「私」の隠喩であるが、この「私」は、何かに隠喩が迫る如く「私」を再現する。この再現は、あるいは時間を媒質にして(他の誰かになるまで器官を延長して他の誰かの器官の延長になるような)器官の延長、あるいは鏡像と鏡の中間を媒質にして他の誰かのことが「私」のことになる既視感やタイム・スリップ、あるいは「私」のことが他の誰かのことになる寂漠である。
序が見失われる、鏡像と鏡の中間は、落葉が空気の泡粒とともに薄氷に閉じ込められた幽囚の気配の如く、湖中の島の牢獄の如く、解離しない種と個の中間に迫る。


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