碧空3691 nautilus2034(原罪は「私」を知っている)
3691 nautilus2034(原罪は「私」を知っている)
鏡をのぞき込むと、原罪がさざ波を立てて浮かび上がっている。それは、面白い趣向である。後れて来る「私」の正体は昔からあるかのような場所なのであるが、その魔術的魅惑が分割されて昔からあるかのような疾しさとなって緩和しているのである。
この、「私」の「私」の浮上は「私」ではないかのようで、その恐慌を、原罪のアイデアは緩和する。原罪の発症である「私」は、個と個との間に出現しては逃れ去る種の、その、昔からあるような場所の、その予定調和性を保存している。この「私」あの「私」の間に出現しては逃れ去る「私」は、予定調和的なのである。
それは、いつまでも「私」ではないかのようで、しかし、原罪は「私を」知っているかのようなのだ。昔からあるような場所の浮上の如き廃墟に分け入って、漠として認識されたと感じるのは、それである。


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