碧空3726 nautilus2069(「何ものかが話す」原罪)
3726 nautilus2069(「何ものかが話す」原罪)
双子であることを解消して(異性に取り憑かれるように)双子の片割れアベルに取り憑かれるカインを呼び出すヤーウェは、カインをじろじろ睨め回してアベルの死体を探す。つまり、「私」を襲う媒体であることの戦慄と魅惑が、双子のトリックの面白味となって分割して、犯人探しに発展するのである。
流されたOedipus も、双子であることの解消のもう一つの保存である。Oedipus の旅路はもう一人のOedipus に取り憑かれている。この「何ものかが話す」死体探しは、犯人探しとなって迂回する旅路である。
二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。
「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」
没落の過冷却状態であるアッシャー家(E.A.Poe )の最後の当主に取り憑いた双子の妹が形を成すまでに気配づくことは、「貴婦人と一角獣」となって保存されている。それは、「王妃とOedipus 」の変形であり、後れて来るはずのOedipus はEROSの如く母の姦通に先立つのである。つまり、この、先立つOedipus は、昔からあるかのような「何ものかが話す」原罪なのである。
この、雌雄同体の隠れなさは、雌雄異体の運命の逃げ場のなさとなって保存されている。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home