碧空3758 nautilus2101(世界の影)
3758 nautilus2101(世界の影)
本当の今がやって来ないように幽霊船は今を主張し(あるいは本当の今がいつまでもやって来ないので幽霊船はひたすら前進しているのに同じ場所に漂い)、本当の種が姿を現さないように日常は今を主張してこの世のものの奇妙な影を落とす。この世のものの奇妙な具体の断面となって、その奇妙な振動が投影されるのであるが、何か禁忌があって記憶喪失なのか誰も触れないどころか、影こそはこの世のものをいよいよもっともらしい現実にする。
幽霊船が影を落とさないのは、幽霊船が影だからである。この、次元減衰した断面は世界の影なのだろうが、その、昔からあるかのような世界は予定調和的に不断に限界を拡大して起こる途中の種の夢、後れて来るのに先立たなければならないので驚いてしまうというような同時に異なる場所を占める種の夢であるから、本当の姿を現せないで足掻くのである。
この足掻きは、あの、目的と隠喩の区別の取り消された「本当の今がやって来ないように」今を主張する。


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