碧空3802 nautilus2145(雪女が主張する存在)
3802 nautilus2145(雪女が主張する存在)
雪女は反語的禁止で誘惑して、突如として人面瘡じみて口が軽い。人面瘡であるからには不随意に自白するのであるから、その、突然の、制御不能の口の軽さには慌てるというか、忸怩たるものがあるのか悔やむのか。
反語的禁止の誘惑のために長年月に亙って身の上を話すのを我慢して監視する、そして禁止がおかされた瞬間の喜びを隠せないのか、黙って立ち去ることができない。なぜか。
雪女の存在は、まるで壁に隠された死体がそれと知らず一緒に塗り込められた黒猫の声帯に管を通して存在を主張するようなもので、雪女の声帯も「地獄から管を通されて」自白が制御不能の口の軽さになるのである。つまり、雪女が主張するのは、他の誰かの存在なのである。


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