碧空3813 nautilus2156(狩猟の目、物語る目)
3813 nautilus2156(狩猟の目、物語る目)
運命や催眠術にかかっている、その、献身の実行は後れて来る。遍在する窃視も後れて来るが、これは、眼状紋の如く驚く「私」が、後れて来る如くである。
遍在する窃視は、同時に異なる場所を占めてはならない擬態を鎧うことになる解離をもどして、その禁止をほどく。寂漠、既視感やタイム・スリップといった、同時に異なる場所を占める中間被曝である。
冨嶽三十六景の、その、高所の鷲の目は、遍在する窃視の質料化の試みである。「絵のない絵本」(H.C.Andersen)の、あの、どこにでも忍び込む月である。「私」の遠近法は空腹な照準であるが、物語る目は、狩猟のための、その、同時に異なる場所を占めてはならないエネルギー状態なのではない。高所の猛禽類の目の、そうした禁断を抱えて物語る目は打ち震えている。


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