碧空3825 nautilus2168(偽りの鏡)
3825 nautilus2168(偽りの鏡)
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
何もかもが反転して映る偽りの鏡の如き、時間の涸渇まであと0秒の、その0の膨張(過冷却状態の秘密の時間)は、同時に異なる場所を占めてはならない禁止の大気を媒質にすると、記憶喪失の往復となって(1887年1月17日から1887年3月14日までの二重の失踪となって)症状が、屈折する。
つまり、アンスル・ボルンと呼ばれる記憶喪失の、その鏡像は、A.J.Brown と呼ばれる記憶喪失なのである。ノーリスタウンをのぞき込んだのに、グリーンをのぞき込んでしまう。とっくに記憶回復しているのに何か記憶喪失!なのである。それは、枯葉一枚が落ち掛かるほどの衝撃で反転が起こるような過冷却状態であるが、どんな衝撃だったのか。


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