碧空3840 nautilus2183(神は恍恍として外へ淫ける)
3840 nautilus2183(神は恍恍として外へ淫ける)
漱石の倫敦滞在は、下宿に汽車が闖入して来そうな、テムズ河が割れて倫敦塔が(人の肉を人の血を人の罪を吸って群がる倫敦塔が)姿を現わしそうなapparition-like suddennessとなって、神が恍恍として外へ淫するのである。
「私」の常態は(すなわち、同時に異なる場所を占めてはならない「私」は)位置異常で、倫敦の闇を裂く雷電がなんと「私」に落ちる如く、魘しかける因縁の穴の闖入が変に明るく、世界の照明はばかになっている。
倫敦の闇を凝縮した倫敦塔に呼び出された「私」は、認識されたと感じる。しかも、裁かれると感じるのである。


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