碧空3873 nautilus2216(「私」の隠喩の本当の持ち主)
3873 nautilus2216(「私」の隠喩の本当の持ち主)
土方巽が某小学校の校庭にまるで降りて来るや暗黒舞踏を繰り出して、折しもたまさかに居合わせて唖然と見守る、というよりは手放しで立ち尽くす、それは厳粛に触れたのではないからか気をつけの姿勢なのではなく、目と口の区別がおかされ、白黒の八ミリフイルムから羽化したのにのたうつ暗黒舞踏に誰ニモイッテハイケナイとでも言われたように嘴と目の間に割り箸を置かれた鶏の如く麻痺している、あの土曜の午後の、あの太った男の子の、その後の旅路はどんなものだろうか。
暗黒舞踏は、雪女のように身を窶して日々の営みに潜入して、異常接近するだろうか。「私」の隠喩が光り出す、その隠喩の本当の持ち主は誰だろうか。


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