碧空3877 nautilus2220(エレーンの八万四千の毛穴に潜むランスロット)
3877 nautilus2220(エレーンの八万四千の毛穴に潜むランスロット)
「物のあはれの胸に漲る」のは、ランスロットが人知らぬ菫の如きエレーンに闖入したのである。エレーンは人知らぬ隠沼の如く、ランスロットの異常接近と闖入は、眠ッテハナラナイ!と禁止する。それは、一体の種の如きエレーンの覚醒であって、エレーンでなくなるまであと0秒の、その0の膨張である。
エレーンを司るのはエレーンではなく、エレーンの八万四千の毛穴に潜むランスロットであって、エレーン!と叫ぶと八万四千のランスロットが一斉にエコーする。
「暗きをすりぬけてエレーンはわが部屋を出る・・・地を踏まざるに歩めるか、影よりも静かにランスロットの室の前にとまる」(「薤露行」漱石)
蛇よりも静かに八万四千のランスロットが、一角獣となって起こる。


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