Tuesday, April 14, 2026

碧空3887 nautilus2230(「吶喊の声」)

3887 nautilus2230(「吶喊の声」)  鳥羽伏見の新撰組の如きアナクロニズムの旗印が「誠」であるのは、そのアナクロニズムの声の平均値が「吶喊の声」(「趣味の遺伝」漱石)、地獄にまっさかさまに突っ込むような、遺言はおろか言葉にもならない、声だが声とは何か違う殺到、ただもう無我の、「横隔膜の底から湧き上がる」鼓舞、驀進する汽車が時間を拡大して満州の曠野がスロー・モーションに包まれる絶滅の叫び、ただもう無念が、同じ幕末にもう一つの時代錯誤を生きた澁江抽斎の、その、散逸する蔵書印の如く「髑髏と交差する骨」となって捺されるのである。  一体、「髑髏と交差する骨」の精神は、俺の物は俺の物、お前の物も俺の物、といった私有制度と分業の危機が誰もいないまでに誰でもなくなる「私」の危機となって方解した「吶喊の声」である。それは、横隔膜の底から湧き上がって、地と模様の区別を取り消す。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home