碧空3894 nautilus2237(細胞の夢の焦点)
3894 nautilus2237(細胞の夢の焦点)
「暗きをすりぬけてエレーンはわが部屋を出る・・・地を踏まざるに歩めるか、影よりも静かにランスロットの室の前にとまる」(「薤露行」漱石)
ああこれだなと分かる不思議は、 エレーンの八万四千の毛穴がランスロットに乗っ取られているが、もっと具体!となってランスロットが戞々と踏み躙る如くやって来るのである。エレーンは、誰もいないまでに誰でもなくなる密室の「私」を臓器のように取り出すために、同時に異なる場所を占めてはならない禁止が取り消されて異常接近する。
同時に異なる場所を占める、この異常接近は、細胞の夢の焦点である。


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