碧空3919 nautilus2262(実在の野心)
3919 nautilus2262(実在の野心)
一体、過たず二重に歩く冒険とは何だろうか。
Doppelgaenger が「百年に一度姿を現わす都」であるような、あの、ニルスの冒険のように、双子の片割れの如く余計なものの、その「私」の、実在の野心である。「私はニルス!です」と唱えると、その、幽霊船の如く今を主張する都は水の底から百年に一度姿を現わす。アナが水鏡をのぞき込むとフランケンシュタインが浮かび上がる(「The Spirit of The Beehive」V.Erice)ように、同時に同じ場所を占めるのである。
擬似海賊船ヒスパニオーラ号のSpiritを代表してフリント船長と呼ばれる「二百年生きる緑の鸚鵡」が老海賊Silverの肩にゴーストがかかる如く止まっている自乗の構図のように、実在の野心もゴーストがかかって自乗である。虚構の野心が虚構の気配を消すことであるように、実在の野心は実在の気配を消すことなのである。


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