Saturday, October 01, 2022

碧空2400 nautilus951(何か満ちて来る受難を忘れていられる)

2400 nautilus951(何か満ちて来る受難を忘れていられる)  二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。  「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」  個と種の解離は時間の展開、後れて来る「私」の遠近法に包まれる。「私」は時間を探しているのに時間は「私」を探しているようではない、というように潜伏する場所は誰でもなく、しかし「私」は呼び出されていて、呼び出されているのに誰もいない、というように絶妙に後れて来て、この、何か妊娠状態のthere are noneを忘れていられる。  この、後れて来る「私」は、矮星に超巨星が貫入する何か妊娠状態の受難を誰かが(例えばJesus Christが)代表することで、「私」にも何か満ちて来る受難を忘れていられるのと同じ効果である。

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