碧空2989 nautilus1332(大気を青い淵にする幽霊!)
2989 nautilus1332(大気を青い淵にする幽霊!)
泉鏡花がのぞき込む世界の広がりからは、嫉妬からという以上に疾しさからしつこく女体を打擲する気配が消えない。女体から牝狐を叩き出そうとして叩き込んでしまうのだ。これは、媒体性を打ち消すまでにコピーする憧憬(「私」)の葛藤である。
タイム・スリップや記憶喪失は、「私」を打ち消すまでにコピーする憧憬で、それは姦通の如くである。その幽霊性を尋ねて、その隠喩である姦通へ出てしまうのは、人面瘡が不随意に白状する如くである。その、何か盗まれているtwice-toldの目撃は大気を青い淵にする幽霊!(Messiah!)なのであるから、幽霊の出現に気づいたのに幽霊が「私」を探しているようではない、その、目配せの欠落は不思議な悲しみなのである。
雌雄異体も世界の広がりも不思議!であるが、エラーではない。しかし、幽霊!が「私」を探しているようではないなどという不思議!は、エラーだからである。一体どうして起こるのか!


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